築70年、伝統工法による兼業農家のお住まいです。
先々の事を考慮され、ご相談は、建替え→リフォーム→建替え→リフォームと、両方の計画を模索し、慎重なご協議となりました。在来工法とは構造が異なり、老朽化した建物を、一から見直す為、構造設計による「限界耐力計算」を行い、構造に即した耐震補強を最優先しました。母屋1Fは、親世帯スペースとし、居室から水廻りへの導線、外部へのアクセスや採光、風通し、安全性を配慮。出来る限り既存建具を再利用し、和モダンの中にも、落ち着いた空間を構築しました。子世帯空間の2Fエリアは、利用されていなかった離れ、小屋裏を有効に活用し、母屋と離れの導線を一体化。子世帯専用のLDK、水廻り、玄関、階段を設け、時間帯の違いに配慮しました。二世帯住宅は、お互いの生活スタイルを尊重し、無理のない空間づくりが、大切ですね。