高台の崖地に立つ、店舗付住宅のリノベーション。計画から完成まで、約5年、慎重な検討がありました。地元で代々、牡蠣の養殖を自営されているご家族が、景色を楽しみながら、ご自慢の牡蠣を多くの方に、ゆっくり味わってもらいたいとの思いが形になりました。
長期にわたり潮風にさらされて、老朽化がかなり進んでおり、変形敷地の工夫と対応が不可欠でした。人工基盤の強化、建物構造の耐震補強、湿気対策などが、最優先課題。
増築により、店舗と住居スペースの出入口を、明確に区別。お忙しいシーズン中(11月〜3月)のライフスタイルを基本にし、双方の移動がスムーズに行える様、疲れない導線に配慮し構築しました。LDKや各プライベート空間からは、眺望を生かした間取りを配置し、四季を通して、絶景を楽しんで頂けるように、計画しました。夕景の素晴らしさは、言葉を失うご馳走です。
海からの恵みに感謝し、これからのご活躍を願ってやみません。